今日の時点で、Google AI Studioの「Gemini Live」に企画書のスライドを共有したところ、AIは、その内容を理解し、音声で質疑応答を延々と繰り返し壁打ちしました。結果、人間以上に俯瞰しながら、リズムよく返してくれる。
AGI(汎用人工知能)が来るか来ないかなんて議論、もはやどうでもよくなるレベル。ビジネス10年選手の経験値を「流れの中で」超えてくる感覚すらあります。
Gemini LiveはChatGPTと何が違う?
たとえばChatGPTでも「資料を読み込んでまとめる」ことはできますよね。
でもGeminiは文脈保持(コンテクストウィンドウ)が大きいので、
会話の“流れ”をキープしたまま、
・議論の全体像
・目の前の論点
・論理的つながり
を人間以上に俯瞰しながら、リズムよく返してくれます。
しかも“音声”で。
今までは、「AIにまとめてもらった結果」を人間が読んでまた考えるという分離作業だったけど、これはもう「AIと一緒に思考してる」感覚です。
スライドの“再発掘”ができるようになった
過去自分がつくったビジネス用スライドをGemini Liveに見せてみたんですが、「え、そこまで把握してるの?」と目を疑うレベルで対話できました。
このスライドって何を伝えたいの? → ◯◯を伝えたいと思った。
じゃあここのスライドとここのスライドは矛盾してない? → どう修正したらいいの? → 伝える順序を修正してこっちがいいんじゃない?
みたいな流れで、もう一人の自分が横で突っ込んでくれてる感じです。
これは…便利すぎる。
会議も、この流れで・・・。
「AIフロー」で会議や打ち合わせを行うこともできるんじゃないかなと思う。
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最近気になってることを、社内で雑談
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NOTIONで録音 → 自動で議事録化
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GPTで議事録を読み込み → 論点・課題抽出
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NotebookLMでチャットボット化して、質問しながら整理
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社内で議論(3~5を数回繰り返し)
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最終的にNotebookLMに全部登録 → マインドマップで視覚化
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次のステップを会話でまとめる
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その会話を録音 → 議事録 → GPTでToDoに整理して終了
…もはや「会議のリード役」不要です。
下手なコンサルに頼むよりも、深い合意形成と次のアクションが自然に生まれる。
GPTやGeminiには、論理的な飛躍・矛盾・脆弱性の指摘も頼めるし、必要な情報もすぐ補ってくれる。「問いのクオリティ」さえ磨けば、チームのアウトプットは劇的に変わります。
「話しながら考える」から「AIと一緒に考える」時代へ
今回重要なのは、AIは、知識があるかないかよりも、我々がAIに対し問い続けられる環境があるかどうか。それが相棒化につながる。
GeminiやGPT-4.5のようなツールを「使いこなす」のではなく、星新一の短編小説の「肩の上のインコ」のように「相棒化する」時代が来てます。
補足:mind2d.aiの話も少し。
実は、うちの会社で開発しているサービス「mind2d.ai」も、「PowerPoint(PDF)スライド」をAIが読み取り、まるでVTuberのようなナビゲーター付き2Dアニメ動画を自動で作ってくれるというツールです。
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スライドがあれば誰でも動画教材が作れる
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ナレーション・字幕・キャラクターの動きも自動
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社内研修・eラーニング・商品PR・マニュアルに活用
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教育現場でも好評、すでに導入先多数
いわば、「資料 → 動画」変換の自動化。
そして今、その動画をまたGeminiで“問いながら”深められるようになったわけです。
「人間がアウトプットしたものを、AIが問い直してくれる」そんなツールに繋げたいと考えている。
最後に
いま、AIをツールとして考えるか、相棒として付き合うかで未来の成果が大きく変わってきます。
ぼくはもう、一人で考える時代には戻れそうにありません。