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KUDAN散歩

umehara

2016-06-15

社員の意識が変わる!社員向け学習教材の作り方

2016年6月10日(金)ラーニングテクノロジーで「社員の意識が変わる!社員向け学習教材の作り方」を講演しました。おかげさまで3週間も前から満員御礼を頂くことが出来ました。講演で、お話した内容を下記に纏めたいと思います。
社員の意識が変わる! 社員向け学習教材のつくりかた講演

教育システムは、現在LRS、X-API、eラーニング、アクティブ・ラーニング、スマートフォン教育など、非常に多彩な学び方が増えてきました。

ただ、いくらシステムが深化しても、学習者の響くコンテンツ(教材)ができていないんじゃないか・・と教材のつくりかたで、お悩みかと思います。

そこで、コンテンツ(教材)制作を成功させる4つのポイントをみなさんにお伝えしたいと思います。

私自身、とにかく勉強をする時間が嫌いでした。そのため「どうしたら効率良くラクに頭に入るか?」「どうしたらコンテンツとして成り立つのか?」を研究してきました。

2003年より教材を作ってきたノウハウの一部ですが下記のまとめます。社内で教育教材を作る場合の視点から書いています。

●「意識付け」と「知識付け」で、学習の手段が違う!

「意識」とは、見たり、感じたりすること。「知識」とは、ある物事について脳に記憶したり、知っている事柄です。この2つは学習の手段によって、意識を変えたり、知識を向上させることができます。

グラブデザインでは、教材をオーダーメイドで制作することが多くのですが、お客さまの中で「意識付け」と「知識付け」を混同して教材を作られているケースが多いです。

ここを間違って作ってしまうと、場合によっては、文字だらけの見にくい教材になったり過度な演出で学習の妨げになってしまうなど、学習者が混乱をする要因になっています。教材を編集する前に、この判断が能力がまず問われます。

※「意識付け」と「知識付け」を混ぜて作る事もあります。その場合は、しっかりとしたペルソナ作り、ユーザーエクスペリエンス(UX)の観点、ストーリーが必要になります。

●「意識付け」はとにかく楽しく刺激的に作る事です。

意識付けでは、演出的にTV-CMや山手線の扉上のモニタのように短い時間でインパクトを残すことが重要になります。「意識付け学習」は、ルールや社会人マナー、会社の業務の啓蒙(けいもう)、技術説明や操作説明など、学習者にとって、あまり興味のない内容に有効です。

教材の例として、「学校の校則について」、「個人情報を漏えいしない!」、「コンプライアンスを守ろう!」、「ソーシャルメディアを炎上させないようにしよう!」「iPhoneの使い方」などがあげられます。

学習者の行動を制限する情報で、そもそも学習者の学ぶモチベーションが低い場合が多く、楽しく刺激的でなければ、モチベーションが低い学習者の脳には残りません。

脳科学では、脳の中の記憶を司る部位『海馬(かいば)』と呼ばれる部分があります。海馬が活性化すればそれだけ記憶力が上がると言われています。海馬が最も活性化するのは、空間的な情報による刺激です。文章だけで暗記するよりも、図やイラストを見ながら暗記したほうがはるかに覚えやすいのは海馬に刺激を与えているためです。

グラブデザインが制作する場合、「意識付け学習」では学習者の理解と共感を呼び起こすために、日々の学校生活や勤務と密着した「物語(ストーリー)」と「シナリオ」を重視します。学習者の環境を考慮し、共感と刺激を感じる演出を加えていきます。学習時間は出来るだけ短く、アニメーションや映像の演習が効果的です。

例えば、ルールの学習の場合、すぐに使わない情報でも、実際に遭遇した時に学習内容を記憶から呼び起こし、事故・トラブルの未然防止に役立てることができるようになります。

※「知識付け」教材の制作事例
情報セキュリティの危機

 

●知識付け学習では、学習をする理由と目的を根気よく伝えること

「知識づけ学習」は、資格受験問題やTOEIC等の言語の学習、社会や理科など、暗記するものに向いています。暗記学習は、TV-CMのような過度な演出を入れても、数で勝負をするため、すぐに飽きてしまいますし、教材制作コストが見合わない場合もあります。

そのため、「なぜ覚えなければならないのか?」「覚えたら何かご褒美があるのか?」という継続的な目標設定が重要です。動機付けがされていないため「すぐに諦める」「今のままに満足してしまう」といった理由で3日坊主になります。

例えば、「この5問が出来れば、資格の受かる確率が5%高まる!」「外国人のナンシーさんと挨拶、、今、何が飲みたい?と英語で聞ける!」「学習者同士の競争に勝てる!」「ランキングで1位になる」など小さな目標の積み重ねが大事です。

学習者に目標設定が理解された後は、教材の操作性、リズム感、スピード感が大切になってきます。

●学習者にささるコンテンツ(教材)とは、「誰に、何を、どのようにして・・・」

このように、コンテンツ(教材)づくりはシステム作りも大事ですが、コンテンツ作りがあって初めて、効果的な学習が実現します。

学習者にささるコンテンツ(教材)とは、「誰に、何を、どのようにして・・・」

動機付け、意識付け、知識付けのストーリーを明確にして作ることが重要になってくるのです。

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梅原 卓也